子宮内膜が薄いと排卵に影響がある?排卵日、排卵前後の子宮内膜の関係

子宮内膜が薄いことと排卵にはどんな関係があるの?

発見

排卵は卵胞が成長してくると起こりますが、その時点で子宮内膜が薄いということは、排卵のための準備がまだできていないことが考えられます

不妊治療では、経腟エコーを行う機会が多くあります。

その時に医師から、「子宮内膜が薄い、排卵はまだだろう」などと言われた経験がある人もいるのではないでしょうか。


排卵は卵胞が成長してくると起こりますが、その時点で子宮内膜が薄いということは、排卵のための準備がまだできていないことが考えられます。


何らかの原因で、排卵までの準備が行われないと、ホルモンバランスが乱れ卵胞が成長しないため、子宮内膜も薄いままに


子宮内膜が厚くなるのは、主に卵胞ホルモン(エストロゲン)の作用によるものです。


ゴナドトロピン放出ホルモンの刺激を受けた脳の下垂体は、FSH(卵胞刺激ホルモン)を分泌します。

FSHは、その名の通り、卵胞を刺激するホルモンです。FSHの刺激によって目覚めた卵胞は成長を始めます。


その成長に伴い、卵胞から分泌されるのが卵胞ホルモン(エストロゲン)です。

エストロゲンは卵胞を成長させながら、子宮内膜を増殖させます。


つまり、排卵に向けて卵胞が育つことが、子宮内膜を育てることにつながっています


何らかの原因で、排卵までの準備が行われないと、ホルモンバランスが乱れ、エストロゲンの分泌も低下します。エストロゲンの分泌も低下すると卵胞が成長しないので、子宮内膜も薄いままになってしまうということが起きます。

子宮内膜が厚くなっていないと、生理の量が少なくなったり、生理周期が長くなったりします。生理周期のうち、排卵後の高温期は約14日と一定です。生理周期が長くなるのは、排卵までの期間が伸びている場合がほとんどです。


排卵障害は、ホルモンの分泌が少なく、充分に機能していないことから起こっています。

ホルモンの影響以外で、子宮内膜が薄くなる原因としては、子宮内膜への血行が悪い、排卵誘発剤などの薬の副作用、子宮内の炎症などがあります。

卵胞が育たないため、子宮内膜も育たない場合と、排卵はできるけれど別の原因で子宮内膜が育っていない場合とがあります。


生理後~排卵日(排卵期)までの間は、子宮内膜を育てる重要な時期

いいね

。健康なら排卵日までの期間は1日0.5mm厚くなります

通常、エストロゲンの働きによって、子宮内膜の細胞が増殖し、厚くなっていきます。排卵までの時期では、1日に約0.5ミリずつ厚みが増します


卵胞が成長し、血液中のエストロゲンの濃度が高まってくると、それを感知した視床下部は、卵胞と子宮内膜が排卵に向けて準備できたと判断し、排卵させるためのLH(黄体化ホルモン)を大量に分泌させます。これをLHサージといい、排卵が起こります。

卵胞と子宮内膜がきちんと育たなければ、血液中のエストロゲンの値がなかなか伸びてこず、不足するためLHサージも起こらない仕組みになっています。


排卵障害があり、卵胞が成長しにくい場合は、排卵誘発剤で治療を行うことが多いです。

排卵誘発剤には様々な種類がありますが、卵胞刺激ホルモンや黄体化ホルモンの作用によって、卵胞を成長させています。


卵胞を育てると同時に、子宮内膜を育てる役割もあります。卵胞と子宮内膜の成長までを助けてあげると、自力で排卵する場合がありますが、それでも排卵が起こらない場合や、排卵のコントロールが必要な場合では、さらにhcg注射などでLHサージを起こして排卵させます。


クロミッドには子宮内膜を薄くしてしまう副作用も


排卵誘発剤の内服薬としてよく使用するクロミッドには、子宮内膜を薄くしてしまう副作用があります。

卵胞が育っても、子宮内膜が薄ければ妊娠のためには良い状態とはいえません。そのような場合は、副作用症状などをみながら別の薬剤を選択するなどの対処をとります。


良い卵胞を育てる低温期の過ごし方は、とっても大事


排卵に向けて、卵胞と子宮内膜を育てるのは、生理が終わった後の低温期に当たります。

排卵後に受精したか、着床するかということは高温期に起こることなので、高温期を重要視しがちですが、良い卵子をしっかりと排卵させるための準備期間である低温期も、とても大切な時期です。


さらに言うと、生理中は、子宮内膜をきちんと排出させて、きれいな状態に子宮をリセットしています。

妊娠を希望しているのに生理が来てしまうと落ち込んでしまいますが、生理中はトラブルなく次の周期の準備を始めるのに必要な期間でもあります。妊娠していなかったとしても、体を労わってあげましょう。


卵胞を育てる低温期は、病院で排卵誘発のための治療を受けるだけではなく、排卵に向けて子宮内膜の状態をできるだけ良くするために、自分でできることも行っていきましょう。

例えば子宮内膜を作る栄養を取るために、食事に気を付ける、血行を良くするために体を冷やさないように注意するなどです。

また、ストレスや睡眠不足などはホルモンバランスを崩す原因にもなるので、注意しましょう。


排卵後も子宮内膜が薄いままなのはなぜ?

溜息

排卵前に子宮内膜が薄かった場合、黄体ホルモンの作用ではそれほど厚みが増すことはないため、排卵後も薄い状態が続きます

排卵が終わると、卵子が出て行った後の卵胞は黄体に変化し、黄体ホルモンが分泌されます。

排卵後の子宮内膜は1日に約0.1ミリずつ厚さが増し、血液と栄養に富んだ柔らかな状態に変化します。着床時期は排卵から約5~7日ごろです。


排卵前に子宮内膜が薄かった場合、黄体ホルモンの作用ではそれほど厚みが増すことはないため、排卵後も薄い状態が続きます。

※排卵前までは1日0.5mm厚くなるが排卵後は1日0.1mmと厚さ増加速度がゆっくりになります。

黄体は、卵胞が変化したものなので、排卵までに卵胞がしっかり成長すると、状態の良い黄体、つまり黄体ホルモンをしっかり分泌できる力のある黄体になります。


排卵後のこの時期はどちらかというと、子宮内膜の厚さより、質が変化する時期です。

黄体機能不全などがあり、黄体ホルモンの働きが弱いと、厚みがほとんど増えず、柔らかな状態になりにくいので、着床にも影響が出てしまいます。


このような場合は、着床を助け、また子宮内膜を維持するために、黄体ホルモン剤で黄体ホルモンの補充を行っていきます。


子宮内膜が薄いと排卵しないの?排卵障害の原因や治療は?

めがね

子宮内膜が薄くても、排卵自体は起きる場合は少なくありません

排卵障害の原因は様々ですが、子宮内膜が薄くても排卵自体は起きる場合もあります

どちらかといえば、卵胞の成長や排卵のプロセスに問題があるから、子宮内膜もあまり育たないという場合が多いようです。


不妊の原因である排卵因子と子宮因子はもともと別々の原因で起こっていることもありますが、関連性も深く、妊娠のための2つの障害となってしまいます。

排卵がなかなか起きないことを排卵障害といい、排卵が数か月に1回程度ある状態を希発排卵、排卵が止まった状態を無排卵といいます。


排卵障害や無排卵に多い原因は、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)、高プロラクチン血症、過剰なストレス、痩せすぎや肥満によるホルモン異常などです。

特に排卵障害がある人の20~40%が、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)であるといわれています。


排卵障害に対しては、ホルモン剤による薬物治療が主になります。

ストレス性の排卵障害、痩せすぎや肥満などの場合は生活習慣の見直しで改善することもあります。

また、ホルモンの分泌のバランスの乱れは、原因がはっきりしないこともあり、ホルモン異常を起こす疾患や、ストレス、生活習慣などによる影響が複雑に関係していることも多いです。薬物治療と生活習慣の改善を合わせて行っていくことが大切です。

子宮内膜が薄くて着床しにくかった私が一番重要視した葉酸

笑顔前

子宮内膜が薄い私でも厚くすることで妊娠できました!

多くの不妊治療の専門医達も子宮内膜を厚くするのに葉酸は重要だと言っていて、葉酸サプリを飲めば赤ちゃんの先天性異常のリスクが72%も軽減されることから、厚生労働省も妊活する人は積極的に飲むように勧告しているという事実、ご存知ですか?

元気で健康な赤ちゃんに出会えたいま、振り返ってみて葉酸サプリを飲んでおいて本当に良かったと感じています。


葉酸は子宮内膜の強化や受精卵を作って守るという子宮内環境を良くする効果があります。葉酸は、不妊治療中の女性のみでなく、男性にも飲んで頂きたいサプリメントです。葉酸が不足していると精子の染色体に異常が起こる確率が高くなると言われています。

参考元:体外受精・顕微授精の不妊治療専門 とくおかレディースクリニック


葉酸は水に溶けやすく食事からでは吸収されにくのが弱点で、科学的に先天性異常の発症率を70%以上も低減が実証されているのは、食事ではなくサプリからのみ。だから、葉酸サプリを摂取するように国も強く勧告しているんです。


諸外国でも日本においても神経管閉鎖障害のリスク低減の観点からは、食事からの葉酸に加えて栄養補助食品からの葉酸を摂取するよう勧告されています。

引用元:葉酸とサプリメント ‐神経管閉鎖障害のリスク低減に対する効果(厚生労働省運営のe-ヘルスネットより)

食品からの葉酸摂取に加えて、いわゆる栄養補助食品から1日0.4mgの葉酸を摂取すれば、神経管閉鎖障害の発症リスクが集団としてみた場合に低減が期待できる

引用元:神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について(厚生労働省)

ダメ

妊娠しやすくするためには子宮内膜をふかふかにする必要があります。そのために必要な栄養素に葉酸がポイントといわれていますが、実は葉酸サプリなら何でもいいわけじゃなくて、妊活中に最適な葉酸サプリを選ぶことが大切なんです。


安心して飲めるサプリならいいですが、もしも適当に選んで飲んでいたサプリが無駄な添加物がギトギト、妊活中に必要な葉酸量が入っていない、製造工程がやばすぎる、とかだったら引きますよね、、、


特にコンビニとかで誰でも買える葉酸サプリは、妊活中は飲んでも無駄になるケースもあるので、葉酸サプリの選び方をしっかり知ることはとても重要です。

私も最初なんでもいいのかと思って、コンビニの安いやつを飲んでいたら全く意味がなくてがっくり。そこから真剣に葉酸について勉強してからは、何も知らなかった過去の私を本気で叱りたくなりました。


このときの経験を元に、葉酸サプリの選び方を分かりやすくまとめましたので、まだ飲んでいない人、飲んでいたけど適当に選んでいたかも、という人は参考になさって下さい。


子宮内膜が薄い私が妊娠できたときに大切にしていた葉酸サプリの選び方を公開しています。

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