子宮内膜が薄いのはピルが原因?ピルを飲み続けるとどうなる?

ピルとはどんな薬?不妊治療でも使われているの?

いいね

ピルは、避妊のための薬という認識が一般的ですが、不妊治療で使われることもあるんですよ。

ピルは避妊や不妊治療のために使われており、婦人科で目にすることも多いです。ピルとは、どんな薬なのでしょうか。

ピルの主な成分は、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)で、2つのホルモンが複合された薬となっています。


ピルを飲むと、ホルモンが体内にあるという疑似状態を作ることができます。

ホルモンの分泌は、体内のそれぞれのホルモン濃度を感知することで量が調節されています。この作用によってホルモンバランスのコントロールを行い、様々な目的に合わせて利用されています。


ピルは、避妊のための薬という認識が一般的です。避妊目的で内服した経験がある人も多いのではないでしょうか。

ピルを飲むと排卵が止まるので、妊娠することはありません。正しく飲んでいれば、避妊の失敗率は0.05~2.0%ととても低く、失敗のない確実な避妊方法といえます。


低用量ピルや中(高)用量ピルなど種類によって使用目的が変わり、不妊治療で使用されることもあります


ピルにはいくつかの種類があります。

よく知られているのは低用量ピルといわれるものです。低用量ピルは、日本では1999年に認可され、広く利用されるようになってきました。

ホルモンの量が少なめになっているので副作用などが少なく、避妊の目的では低用量ピルが使われます。


中(高)用量ピルは、ホルモンに関連した治療を行う時、低用量ピルより多くのホルモンを投与する必要がある場合で使われます。低用量ピルには、飲み方によって21錠または28錠のタイプがあります。

また、全て同じ薬の1相性のものと、自然のホルモン周期に近く段階的に変化する3相性(段階型)のタイプのピルがあります。


不妊治療でピルを使うときは、大きく3つの目的があります


ピルは、避妊目的以外に、不妊治療としても利用されることがあります。ピルによってホルモンのコントロールができる点を治療として使っています。


目的1.生理周期のコントロール


まず1つ目は、生理周期のコントロールです。様々な原因で生理周期が乱れている場合や、体外受精などの治療計画に合わせて生理を起こす(リセット)場合に使います。


目的2.生理ホルモンの分泌によって症状が悪化するような疾患の治療のため


2つ目は生理ホルモンの分泌によって症状が悪化するような疾患の治療のためです。

例えば子宮内膜症などでは、排卵を止め、ピルによって疑似妊娠状態にすることで症状が改善します。


目的3.黄体機能不全などの改善


3つ目は、黄体機能不全などの改善のためです。黄体ホルモンを含むピルを飲むことによって、黄体機能を補い、妊娠しやすくします。


低用量ピルの長期服用は排卵や生理にどのような影響があるのか

発見

ピルの長期服用が直接不妊の原因になるわけではありません。ピルを飲むことで、生理不順が改善し、ホルモンバランスが整うので、不妊原因を防ぎプラスに働くと言われています。

ピルを服用することで子宮や卵巣にはどのような影響があるのでしょうか。


卵胞ホルモンや黄体ホルモンであるピルを飲むと、卵胞を育てて排卵させるためのLH(黄体化ホルモン)やFSH(卵胞刺激ホルモン)の分泌が抑えられます。

LHやFSHは、卵胞ホルモン、黄体ホルモンを分泌させるための指令になるホルモンです。


ピルを飲むと卵胞ホルモンや黄体ホルモンがすでに体内にある状態になっているので、新たな指令を出す必要がなくなるからです。

Q:ピルはどんな作用があるの?
A:女性ホルモンをバランスよく取り込むことで、卵巣を冬眠状態にさせ、排卵を抑えます。他にも、子宮内膜を厚くさせない作用や頚管粘液をネバネバにさせる作用があり、これらの作用の組み合わせによって、より確実な避妊効果を得ることができます。

参照元:ポートサイド女性総合クリニック

また、子宮内膜は卵胞が成長するのに合わせて厚く増殖するものですが、卵胞の成長や排卵がない状態なので、厚くならず薄く保たれます。


低用量ピルを長期服用して飲み続けるのは不妊の原因になるのか?


ピルを飲むことで生理は起きますが、内膜は薄いままなので、生理の量も通常より少なくなります。

低用量ピルは、排卵を止めて卵巣を休ませ、子宮内膜の増殖も抑えるという作用があるため、ピルを長期服用することで不妊になってしまうのではないかという不安を抱きやすいものです。


しかし、ピルを飲み続けることで不妊になるというわけではありません。ピル自体は、元々体内にあるホルモンと同じ成分です。

中止すれば、ホルモンの状態も元に戻ることになります。ピルを長期服用していた女性の、中止後の妊娠率は低下しないということも分かっています。


それよりも、ピルを飲むことで、生理不順が改善し、ホルモンバランスが整うので、不妊原因を防ぎプラスに働くとされています。



めがね

私は元々、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)による生理不順があったのですが、現在妊娠を希望していなくても、毎月生理をきちんと起こし、正常な生理周期を繰り返していくことが、子宮内膜の状態やホルモンバランスを良くしておくことになり、将来妊娠を希望した時のためになるということを医師に指導されました。

ピルを長期服用すると生理がこないなどの影響がでるのか?


ピルの服用を中止すると、早ければ翌月から、平均して3か月後からは通常の生理周期が戻ります。

ピルの長期服用後、生理がこないという場合もありますが、これはピルの影響というよりは、別の問題によるものだといわれています。


ピルを中止すると、本来の自分の体のホルモン状態に戻ります。

そのため、生理不順などが根本にあると、また生理が来なくなるということがあります。


また、ピルを年単位で服用していれば、その間に年齢も上がり、体質が変わる場合もあります。

大切なのは、その時の自分の体やライフスタイルに合わせて、目的に応じた必要な治療を選択していくことです。


ピルを飲み続けるとどうなる?長期服用の副作用リスクとデメリット

焦る

ピルの長期服用による副作用で一番気をつけたいのが、血栓症のリスクが高まることです

ピルは、元々、体内にあるホルモンと同様の働きをするものですが、やはり薬なので、注意しておくべき副作用もあります。


まず、多くの人が経験するのは、めまいや頭痛、嘔気、眠気、不正出血などのトラブルです。

ピルを飲むことによってホルモンバランスが変化し、起こる症状です。


飲み始めの時期に起こりやすく、しばらくすると体が慣れて、症状が軽減することも多いです。

しかし、様子をみても症状が改善しなかったり、ひどい場合は、体に合っていないということでもあるので、医師に相談するようにしましょう。


ピルの長期服用により血栓症のリスクが高まる


次に、長期服用により血栓症のリスクが高まるということです。

これは、ピルを飲むうえで一番知っておかなくてはならない副作用といえます。


血栓症は、血液内に小さな血の塊(血栓)ができ、血液の流れを阻害してしまうものです。

血栓は血液の流れに乗って移動します。特に脳や心臓、肺などの大事な血管に血栓が詰まってしまうと、命にかかわるので重大な副作用です。


低用量ピル内服症例では、静脈血栓症の発生頻度はむしろ妊娠時より少ないことがわかっています。しかし、何らかの素因があったりするとやはり静脈血栓症が惹き起こされてきますので、定期的な検診は欠かせません。 また喫煙すると発症リスクが上昇しますので、注意が必要です。

参照元:愛和レディースクリニック


ピルによって血栓ができやすくなってしまうのは、ピルに含まれている卵胞ホルモン(エストロゲン)が、血液を固める役割の凝固系や、血の塊を溶かす役割の線溶系に作用するからです。

そのため血栓症や心筋梗塞、高血圧などの既往があると、そのリスクが高まってしまうのでピルを飲めません。また、たばこを吸うと血管が収縮するのでさらに血栓症の危険が高まります。


ピルの飲み忘れにも注意が必要


そして、副作用とは少し異なるのですが注意したいのは、ピルの飲み忘れです。

ピルは周期に合わせて内服するので、飲み忘れがあると、効果が保てなくなってしまいます。飲み忘れや間違いには注意しましょう。


ピルによるトラブルや副作用を予防するためには、正しく理解し、自分の体に合ったピルをきちんと選ぶこと、定期的に診察を受け、血液検査などで異常がないかをチェックすることが大切です。

子宮内膜が薄くて着床しにくかった私が一番重要視した葉酸

笑顔前

子宮内膜が薄い私でも厚くすることで妊娠できました!

多くの不妊治療の専門医達も子宮内膜を厚くするのに葉酸は重要だと言っていて、葉酸サプリを飲めば赤ちゃんの先天性異常のリスクが72%も軽減されることから、厚生労働省も妊活する人は積極的に飲むように勧告しているという事実、ご存知ですか?

元気で健康な赤ちゃんに出会えたいま、振り返ってみて葉酸サプリを飲んでおいて本当に良かったと感じています。


葉酸は子宮内膜の強化や受精卵を作って守るという子宮内環境を良くする効果があります。葉酸は、不妊治療中の女性のみでなく、男性にも飲んで頂きたいサプリメントです。葉酸が不足していると精子の染色体に異常が起こる確率が高くなると言われています。

参考元:体外受精・顕微授精の不妊治療専門 とくおかレディースクリニック


葉酸は水に溶けやすく食事からでは吸収されにくのが弱点で、科学的に先天性異常の発症率を70%以上も低減が実証されているのは、食事ではなくサプリからのみ。だから、葉酸サプリを摂取するように国も強く勧告しているんです。


諸外国でも日本においても神経管閉鎖障害のリスク低減の観点からは、食事からの葉酸に加えて栄養補助食品からの葉酸を摂取するよう勧告されています。

引用元:葉酸とサプリメント ‐神経管閉鎖障害のリスク低減に対する効果(厚生労働省運営のe-ヘルスネットより)

食品からの葉酸摂取に加えて、いわゆる栄養補助食品から1日0.4mgの葉酸を摂取すれば、神経管閉鎖障害の発症リスクが集団としてみた場合に低減が期待できる

引用元:神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について(厚生労働省)

ダメ

妊娠しやすくするためには子宮内膜をふかふかにする必要があります。そのために必要な栄養素に葉酸がポイントといわれていますが、実は葉酸サプリなら何でもいいわけじゃなくて、妊活中に最適な葉酸サプリを選ぶことが大切なんです。


安心して飲めるサプリならいいですが、もしも適当に選んで飲んでいたサプリが無駄な添加物がギトギト、妊活中に必要な葉酸量が入っていない、製造工程がやばすぎる、とかだったら引きますよね、、、


特にコンビニとかで誰でも買える葉酸サプリは、妊活中は飲んでも無駄になるケースもあるので、葉酸サプリの選び方をしっかり知ることはとても重要です。

私も最初なんでもいいのかと思って、コンビニの安いやつを飲んでいたら全く意味がなくてがっくり。そこから真剣に葉酸について勉強してからは、何も知らなかった過去の私を本気で叱りたくなりました。


このときの経験を元に、葉酸サプリの選び方を分かりやすくまとめましたので、まだ飲んでいない人、飲んでいたけど適当に選んでいたかも、という人は参考になさって下さい。


子宮内膜が薄い私が妊娠できたときに大切にしていた葉酸サプリの選び方を公開しています。

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