もくじ
子宮内膜が薄いと着床にどんな影響があるの?子宮内膜が薄いと自然妊娠できないの?
子宮内膜が薄いと着床しにくくなります。着床に必要な子宮内膜の厚さは約8ミリ、最低でも6ミリといわれていてこれ以下だと妊娠が難しくなります
子宮内膜が薄いと、受精卵が着床しにくいといわれています。着床の仕組みを考えてみると、子宮内膜の状態が大切だということが分かります。
まず、卵子と精子が出会う場所は、卵管の卵管膨大部という広くなっている所です。そこで受精が成立すると、受精卵は細胞の分割を始めながら、子宮に向かって卵管を移動していきます。
排卵に向けて卵胞が成長しているころ、子宮内膜は卵胞ホルモン(エストロゲン)の作用で厚く増殖しています。
そして、受精卵が子宮へ移動しているころ、黄体から分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)の作用で、子宮内膜はさらに厚みが増し、血液量が増え、充血した柔らかな状態に変化します。
受精卵が卵管を移動している間、子宮内膜へ信号を送り、着床のための準備を促しているということも、近年明らかになってきています。
排卵後、およそ3日かけて子宮内に受精卵が到達します。
受精卵の周りを覆っていた透明帯とよばれる膜は、このころにはほとんど壊れていて、一部が露出した状態になっています。
受精卵はそこから酵素を分泌し、子宮内膜の表面の細胞を溶かし、中に潜り込んでいきます。受精卵が潜り込むときに子宮内膜にできた小さな傷の部分には、すぐに細胞の増殖が起こり、受精卵は完全に子宮内膜の中に埋もれ、着床が完了します。
このように受精卵が子宮内に入った時、子宮内膜の状態が整っていないと、うまく着床することはできません。
着床に必要な子宮内膜の厚さは約8ミリ、最低でも6ミリだといわれています。
自然妊娠の場合、排卵期の子宮内膜の厚さを知ることはあまりありませんが、子宮内膜が薄ければ、受精卵は着床しにくいということで、妊娠率も下がってしまいます。
子宮内膜が薄いと妊娠率は下がる?内膜の厚さと妊娠率の関係は?
妊娠率や着床率に影響する要素は多くありますが、子宮内膜の厚さや状態もその一つ。子宮内膜が薄いと、妊娠率は下がるといわれています
不妊治療をしていると、妊娠率や着床率という言葉をよく耳にします。
不妊治療を行う病院を選ぶ際に、提示されている妊娠率などのデータを参考にすることもありますよね。まず妊娠率や着床率がどういうものなのかを知っておくと分かりやすいです。
妊娠率は月経周期でいう1周期あたりや、体外受精の1回の採卵あたり、年齢別などで算出されており、それぞれの場合でどのくらい妊娠したかを表しています。
子宮内膜が厚い方が妊娠率が高いという研究データも存在
胎児の心拍が確認できた妊娠を表すのが、臨床的妊娠率です。
これは胎児心拍確認後の流産率が大幅に下がることから、第一関門を突破した、出産に繋がりやすい妊娠率ともいえます。
着床率は一般的に子宮に胚移植をした個数あたりでどのくらい着床できたかを表しています。
妊娠率や着床率の算出方法は、施設によってそれぞれ違っているので、データを見る場合はそれも確認しておきましょう。
妊娠率や着床率に影響する要素は多くありますが、子宮内膜の厚さや状態もその一つです。子宮内膜が薄いと、妊娠率は下がるといわれています。
通常、排卵期には子宮内膜は10ミリ前後にまで増殖し厚くなっていますが、着床のために必要な子宮内膜の厚さは約8ミリです。体外受精を行っている病院でも、胚移植の際に、この数値を基準としていることが多いです。
アメリカの産婦人科の研究チームが、子宮内膜の厚さと妊娠率を調査した報告があります。治療対象である1294周期のうち、子宮内膜の厚さを計測したところ、妊娠した周期の平均は11.9ミリ、妊娠できなかった周期の平均は11.3ミリでした。
子宮内膜が厚い方が妊娠率が高いという結果になっています。
また、子宮内膜にある血管の数や血流を測定し、体外受精での成績を検討した結果、妊娠した女性のほうが、子宮内膜やその下側の血流が良かったという報告もあります。
このように、子宮内膜は受精卵が着床するための環境の要因として、妊娠率に大きく影響していると考えられています。
着床した後も、子宮内膜は受精卵を成長させ、育てていくための場所となります。子宮内膜の厚さがあるほうが、初期の流産が少なくなるということも分かってきています。
子宮内膜が薄い、でも自然妊娠したい!妊娠率を上げるために何ができる?
子宮内膜の状態を改善することが、少しでも妊娠率を上げることに繋がります
子宮内膜が薄い場合、やはり少しでも状態を改善していく必要があります。
子宮内膜が薄くなる原因には、ホルモン分泌不足、子宮内膜などへの血行不良、子宮内膜の細胞が傷ついたり癒着が起こる、薬の副作用などがあります。
また、加齢による変化や、体質によるものもあります。その原因によっては、子宮内膜を厚くするのが難しい場合も少なくありません。
子宮内膜を厚くするために、病院で行われている治療は、主に薬物療法です。
これは分泌不足となっているホルモンをホルモン剤で補充したり、抗酸化作用や血流促進作用のあるビタミンEなどで内膜の状態を改善したりするものです。漢方薬が使われることもあります。
子宮内膜が薄く、なかなか改善できなかったとしても、絶対に妊娠できないわけではもちろんありません。基準より薄くても、妊娠、出産できた人もいますし、厚くてもできなかった人もいます。
私は多嚢胞性卵巣があり、不妊治療をしていましたが、私自身も、子宮内膜が薄い方でした。
ホルモンバランスが悪かったり、冷え症だったりということもあったように思いますが、周期によって差が大きく、子宮内膜が薄い周期では、着床することはありませんでした。
また、何度か化学流産を経験したこともあり、今の子宮内膜の状態で、本当に妊娠し、それを維持できるのかということがとても不安でした。
私の場合は、子宮内膜の薄さに対しては、病院での黄体ホルモン剤の補充が主な治療でした。自分で実践していたことは、葉酸サプリを毎日欠かさず飲み続けたことですが、今振り返れば、実践して良かったと思います。
子宮内膜が厚い方が、受精卵の着床や妊娠の維持をサポートできることは事実なので、子宮内膜の状態を改善することが、少しでも妊娠率を上げることに繋がっていくといえます。
子宮内膜が薄くて着床しにくかった私が一番重要視した葉酸
子宮内膜が薄い私でも厚くすることで妊娠できました!
多くの不妊治療の専門医達も子宮内膜を厚くするのに葉酸は重要だと言っていて、葉酸サプリを飲めば赤ちゃんの先天性異常のリスクが72%も軽減されることから、厚生労働省も妊活する人は積極的に飲むように勧告しているという事実、ご存知ですか?
元気で健康な赤ちゃんに出会えたいま、振り返ってみて葉酸サプリを飲んでおいて本当に良かったと感じています。
葉酸は子宮内膜の強化や受精卵を作って守るという子宮内環境を良くする効果があります。葉酸は、不妊治療中の女性のみでなく、男性にも飲んで頂きたいサプリメントです。葉酸が不足していると精子の染色体に異常が起こる確率が高くなると言われています。
葉酸は水に溶けやすく食事からでは吸収されにくのが弱点で、科学的に先天性異常の発症率を70%以上も低減が実証されているのは、食事ではなくサプリからのみ。だから、葉酸サプリを摂取するように国も強く勧告しているんです。
諸外国でも日本においても神経管閉鎖障害のリスク低減の観点からは、食事からの葉酸に加えて栄養補助食品からの葉酸を摂取するよう勧告されています。
食品からの葉酸摂取に加えて、いわゆる栄養補助食品から1日0.4mgの葉酸を摂取すれば、神経管閉鎖障害の発症リスクが集団としてみた場合に低減が期待できる
妊娠しやすくするためには子宮内膜をふかふかにする必要があります。そのために必要な栄養素に葉酸がポイントといわれていますが、実は葉酸サプリなら何でもいいわけじゃなくて、妊活中に最適な葉酸サプリを選ぶことが大切なんです。
安心して飲めるサプリならいいですが、もしも適当に選んで飲んでいたサプリが無駄な添加物がギトギト、妊活中に必要な葉酸量が入っていない、製造工程がやばすぎる、とかだったら引きますよね、、、
特にコンビニとかで誰でも買える葉酸サプリは、妊活中は飲んでも無駄になるケースもあるので、葉酸サプリの選び方をしっかり知ることはとても重要です。
私も最初なんでもいいのかと思って、コンビニの安いやつを飲んでいたら全く意味がなくてがっくり。そこから真剣に葉酸について勉強してからは、何も知らなかった過去の私を本気で叱りたくなりました。
このときの経験を元に、葉酸サプリの選び方を分かりやすくまとめましたので、まだ飲んでいない人、飲んでいたけど適当に選んでいたかも、という人は参考になさって下さい。
子宮内膜が薄い私が妊娠できたときに大切にしていた葉酸サプリの選び方を公開しています。